和門なかむら 東大阪の着物屋さん

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<4>「着物のお手入れQ&A」と「着用後、保管中のトラブル」

■着物のお手入れQ&A
<質問1>着物にシミを付けてしまいました。どうすればいいのでしょう?
<解答1>高価な着物にシミが付いてしまうと、ドキッ!としますよね。「思わず濡れたハンカチで拭いてしまった」「シミがとれないので擦ったら生地が白っぽくなってしまった」「市販のシミ抜き剤を使ったら色が抜けてしまった」など色々なケースがあります。ひと口にシミと言っても色々あり、含まれている成分によって対処方法が異なります。また生地に過剰な摩擦を与えるとスレ(生地の損傷)が発生し、完全に復元することが出来なくなります。シミをつけてしまったらにわか対処は避け、液体ならば布等でそっとぬぐい(絶対に横擦りはおやめください)、私どものような染色に携わるお店に早期にご相談ください。

<質問2- A> 虫干しやお手入れはどのようにすればよいのでしょう?
<質問2- B> カビなどを防ぐにはどのような方法が効果的ですか?
<解答2> 虫干しとは風通しの良い日陰の場所を選んで、お持ちのきもの等を衣桁に掛けて半日程度風にさらすことを言います。それでは何故このやり方が昔からよい方法とされているのでしょうか?
カビの発生や変色等には湿気(水分)が大きく関わっています。虫干しの第一の目的は湿気を除去するという点にあり、湿気をできる限り除去することでカビ等の発生を最小限に抑えることができます。虫干しの第二の目的は定期的に目を通し現状を把握することで、カビの発生や変色等が早期であれば十分に対処できる物もあります。それらが目的なのですから、最低でも半年に一回程度は湿気の少ない気候の良い時期を選んでタンスから出し、文庫紙(たとう紙)を広げ、きものを点検するだけでも十分効果的だと言えるでしょう。

<質問3-A> きものを着た時汗をかいてしまいました。どうすればよいのでしょう?
<質問3-B> 長襦袢は全体を洗わなければ駄目ですか?
<解答3> 汗は長期に放置すると思わぬ変化を招きますので注意が必要です。汗は基本的に水溶性です。ドライクリーニングなどの有機溶剤での洗浄は大きな効果は期待できません。したがって、汗に含まれる不純物は水に溶かして除去する必要があります。私どもでは(仕立てたまま)部分的な汗抜きで水洗いする方法と、(仕立てたまま)特殊な水槽で水洗いする方法の2つのやり方で対応しております。
※ 特殊な水槽で水洗いするほうは一緒にドライも行なっておりますので、油性の汚れにも対応できます。

着用後、保管中のトラブル
1.保管中のガスによる変色
2.日光などの光
3.汗浸み
4.残留物(加工工程中薬品・食品・飲み物など)
5.タンパク質(血液、母乳など)
6.紋周辺
7.三度黒
8.接触(ベルト・腰ひもなどの硫黄分)
9.金彩(銀ベース、アルミニウム、真鍮) 銀 ⇒ その化合物と反応して赤色や青色を経て黒色の硫化銀になる。 アルミニウム ⇒ 酸やアルカリに弱く、金属光沢がなくなり無色透明になる。 真鍮 ⇒ 銅と亜鉛の合金、緑青になる。
10.カビの要因(水分・養分・酸素・湿度)
11.その他(匂い袋、たとう紙、防腐剤、その他)