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独身若旦那日記

twitterやfacebookで先に感想を述べたりしていますが、9月18日(火曜)天満天神繁昌亭で開催された「生きてりゃ還暦 七代目松鶴(松葉)十七回忌追善」という落語会に行ってきました。大抵の方は松鶴(しょかく)と言えばどうしても鶴瓶(つるべ)師匠の師匠、六代目の松鶴師匠を思い浮かべることでしょう。そうではなく七代目松鶴師匠=前名・笑福亭松葉(まつば)師匠の追善興行に寄せていただきました。松葉師匠は44歳で他界。平成9年に七代目松鶴を追贈されたという夭折の落語家さん。この七代目を偲んで開催された落語会に「若江岩田わもん寄席」でお世話になっている笑福亭鶴二師匠がご出演と聞き駆け付けた次第です。到着し暫くして開演。幕が上がると鶴二師匠がトップバッターで出てこられた。驚き。繁昌亭大賞を受賞していても、他の出演者が全員先輩なのでそうなるとのこと。芸能界は縦社会だと再確認させられました。鶴二師匠のまくら(落語の本編にいくまでの導入部)は松葉師匠との思い出を踏まえたおもしろ話。鶴二師匠の亡き先輩への思いを考えると心に沁みる。そして本編の落語。じっくりたっぷり本格派である。その後の出演者は次の通りです。笑福亭鶴笑(パペット落語) 桂春若 笑福亭松枝 桂あやめ&林家染雀(姉様キングス) 笑福亭福笑 全員+笑福亭岐代松&笑福亭伯枝(大喜利) <敬称略>。みなさん故人とのエピソードを話に織り交ぜる等され本当に心あたたまる落語会でした。特に松枝師匠のお言葉「松っちゃんは後輩やけど(いい意味で)先輩を怒ってくれる素晴らしい後輩。今一番いて欲しかった落語家!」や伯枝師匠の「ほんまに繁昌亭に出演して欲しかったー」との発言が心に響きました。そして終演。出口のほうに向かうと鶴二師匠が七代目松鶴(松葉)師匠のCDを一生懸命売っておられる。「これは買わねば!」と思い即購入となる。後日そのCDを聴いてみた。素晴らしい内容。特に「高津の富」は最高で、後半にゆくにしたがい話芸に艶(つや)が出てきて凄くいい。(今でも普通に販売してるかどうかわかりませんが)このブログをご覧の読者様もお買い求めの上一度聴いてみて欲しい。そう思わせる1枚。お薦めです。(最後の画像はこの日持参した松葉柄の手拭い。鈴本演芸場で買い求めたものです!)    

天満天神繁昌亭


七代目笑福亭松鶴(松葉)師匠のCD


松葉柄の手拭い