和門なかむら 東大阪の着物屋さん

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未来にはばたく江戸更紗展のお知らせ/5月21日〜23日

◎きもの展示販売会のお知らせ

タイトル:未来にはばたく江戸更紗展
と き:5月21日(金)・22日(土)・23日(日)の3日間
    10:00〜19:00(但し最終日23日のみ17:00で終了)
ところ:和門なかむらイベントスペース

(1)お楽しみ:正絹半衿の染め体験が破格の税込1,500円で出来ます。完成後に糊落しをする都合上お渡しは後日となりますが、税込10,500円する品が1,500円なので絶対お得です!
※この半衿の染め体験は、糊付けをする関係上5月14日(金)までにお申し込み下さい。
また、お一人様1枚限りとなっております。

染め上がった半衿

このような仕上がり(柄:更紗調)となります。これで1,500円は安い!!
半衿を染める色は「鼠・青・緑・黄・紫」の中から1色お選びください。


(2)おもてなし:お抹茶とオリジナルのお饅頭で税込500円となります。
こちらもお申し込み下さいませ。

おもてなし



取り扱い品:主に江戸更紗の染着物や染帯。

江戸更紗の着物

東京都伝統工芸品


更紗の特徴

更紗の図案は花鳥風月を映した物が多く、中でも草花柄が日本ではポピュラー。
おもしろいのは、更紗に描かれた花はなんの花か特定できないことです。
友禅は季節の花を写実化するのに対して、更紗は花が図案化しているところが特徴。


糸目更紗

更紗柄の輪郭の部分の細い線だけを染めた「糸目更紗」。
色彩豊かな江戸更紗の中で、シンプルで粋なデザインはむしろ個性的。



◎江戸更紗と二葉苑のご紹介

日本伝来の友禅染めや江戸小紋とは異なり、はるか海を越えて伝わってきた更紗模様にはエキゾチックな雰囲気が漂います。更紗は今から3000年以上も前、インドで発祥したと言われています。語源はジャワ島の古語「セラサ」、インド語で「美しい布」を意味する「サラサー」など諸説があり、もともと木綿に花や人物などの柄を五彩(臙脂、藍、緑、黄、茶)を使ってカラフルに染め上げたものを指します。室町時代、海を渡って日本にやってきた更紗は、これまで見たことのない彩りにあふれた布として、大名や茶人が「名物裂(めいぶつぎれ)」等に用いて珍重されました。やがて、それが型染めを得意とする江戸の職人の手に渡ります。江戸の水に含まれる鉄分と化学反応を起こし、粋人好みの深い渋みのある「江戸更紗」が誕生しました。

二葉苑様


今回皆様にご覧いただく江戸更紗は、1920(大正9)年東京神田川の支流、妙正寺川のほとりに創業し、今も江戸更紗・江戸小紋等江戸染色の技術を伝承する工房として名高い二葉苑様の作品です。そんな名門染色工房・二葉苑様を2009年8月に訪問して参りました。

工場内の様子

美しく染められた着尺や帯揚げ。カラフルなので見ていて楽しくなる。


壁面の染料

たくさんの染料が壁に整然と並んでいました。


江戸更紗の型彫り

二葉苑様では工房内で型彫りもされておられます。


江戸更紗ができるまで

通常で30枚、より精密なもので300枚もの型紙を使用する
江戸更紗は染色技術の「極み」とも言えるでしょう。

江戸更紗と江戸小紋を比較した時、江戸小紋はこれほどたくさんの型紙を
使用しません。その分江戸小紋を染める型紙のほうが、彫りがこまかく
精密なものが多いようです。江戸染色と言っても色々ですね!